RTDマンスリーリーグを見ていて、瀬戸熊直樹プロの凄さを改めて知るシーンがありました。
瀬戸熊直樹プロについては以前記事にしました↓
卓上の暴君 瀬戸熊直樹プロから学ぶ麻雀の攻め
RTDマンスリーリーグの準決勝の様子です。
準決勝も残り2半荘となり、上位4名が決勝に進むという状況。
瀬戸熊プロは総合1位で、決勝はほぼ確定。
あと残り2半荘は決勝を見据えた闘いをするとのこと。
対戦相手は多井隆晴プロ、白鳥翔プロ、小林剛プロ。
瀬戸熊、牌が見えているかのような当たり牌止め
南1局、親は瀬戸熊プロ。
総合5位の白鳥プロは、がむしゃらにトップを取る打ち方で、先制リーチを打ちます。
瀬戸熊プロの手牌。
リーチを受けた直後ですが、タンヤオチートイツドラドラのイーシャンテンとなり、まずは現物のから。
ドラを引き入れてテンパイ、無筋を1枚押します。
何気に生牌を押します。
リーチの白鳥プロの当たり牌を掴みます。
もドラそばでなかなかの危険牌。
ここはオリるか…
押しました!
当たり牌を止めて、を押します。
すげー!
今度はドラを掴んでしまいます。
こんどこそヤメか…
ドラもいった!
ガッツリ押し切りました。
結果は流局となりますが、この押しは凄い。
「白鳥プロのリーチが、瀬戸熊プロはオリてくれるという意図があったと思ったんで勝負した」とのこと。
「待ちはだと思っていた」そうです。
続いてオーラス。
がむしゃらにトップを取りにいった白鳥プロがトップで迎えたオーラスです。
現状総合6位の小林プロも、オーラスの親をここで落とすわけにはいきません。
小林プロ、かなり厳しいですが、役牌のみのテンパイ。
必死にアガりに向かっています。
何が何でもトップで終わりたい白鳥プロも、タンヤオのみの手で仕掛けまくり。
解説の鈴木たろうプロも、「普段の競技麻雀でこんなくだらない仕掛けはなかなか見れない」と発言し(たぶんバカにした発言ではないと推測)、一同失笑。
瀬戸熊プロは多井プロと同点で、放銃すれば単独ラス、アガれば多井プロが単独ラスという局面。
テンパイをしますが、ピンフを付けると白鳥プロに放銃となり、単独ラスになります。
何と白鳥プロの当たり牌を止め、役なしのテンパイにしました!
これもすごい!
スジひっかけの形になりましたが…
スジになったのにも関わらず、当たり牌を止め、またまたピンフテンパイを捨てて役なしテンパイを維持。
解説の鈴木たろうプロも石橋プロも、「これはヤバイ」とびっくりしていました。
結果は白鳥プロがツモり、なんとかトップを獲得。
対局が終わり、瀬戸熊プロがどんな手だったのか気になる白鳥プロ。
その手牌を見て、
当たり牌のタンキでテンパイする瀬戸熊プロの手牌を見て、笑うしかない白鳥プロ。
マジですごい対局でした。