RTDリーグ2018ブラックがついに最終戦を迎えました。
長かった予選54回戦全ての対局が終了となります。
各選手27回の半荘を打ち、上位4名が準決勝進出。
今年から導入された降格システムにより、予選8位の選手は来期出場停止、7位は入れ替え戦に回ることとなり、そこで負ければ来期は出られません。
準決勝争いとは別に、熾烈な残留争いにも注目が集まっています。
最終2戦を残した段階の順位がこちら。
RTDリーグのルールとして、最終2半荘はまず1位・2位・7位・8位の卓と、3位・4位・5位・6位の卓で行われます。
つまり、準決勝進出争いが最後直接対決となり、最後の半荘でひっくり返ることも十分にあり得るのです。
各選手最後の半荘となった53回戦・54回戦はどのような戦いになったのでしょうか。
RTDリーグブラック53回戦(1位・2位・7位・8位卓)
首位の小林剛プロは独走状態で、あとは準決勝に何ポイント持っていけるかというところ。
準決勝は予選のポイントを半分持って臨むことになるので、いかに予選でポイントを稼げるかが決勝進出のカギを握るのです。
2位の瀬戸熊直樹プロも、小林剛プロに少しでもポイントを近づけて準決勝に行きたい。
7位の多井隆晴プロは、準決勝進出はかなり厳しいですが、何とか6位に入って入れ替え戦を回避したい。
別卓の6位松本吉弘プロを捲ることが一番の目標。
8位村上淳プロはかなり厳しく、8位がほぼ確定しています。
村上プロらしい打ち方で最後を飾ってほしい。
やはり小林が吹きました。
ここで勝負がほぼ決まり。
タンヤオチートイツをテンパイし、中スジのタンキでリーチ。
カンチャンを引き入れる多井。
ドラを1枚抱えていますが、くっつきのイーシャンテンに取れる場面。
しかしどれも危険牌。
多井の選択は中スジの
。
一発で小林に突き刺さります。
ダントツ首位の小林が600ポイントオーバーにかなり近づきます。
松本を追う多井は超絶痛い放銃。
8位でほぼ来期出場停止が確定している村上。
半荘単位での得を目指すと言っており、ここは勝負のメンホンリーチ!
しかしここでも首位の小林が追っかけ。
もはやこの男、めくり合いで負けるイメージがありません。
しっかり高目をツモり、50000点オーバーで最終半荘もトップをほぼ決めます。
最後は村上が意地の満貫をアガリ、この半荘2着へ浮上。
多井が最悪の形でラスを引きます。
このラスで、別卓の松本がラスを引かない限り7位確定。
入れ替え戦へと回ることになります。
あとは最終54回戦の結果で予選の順位が確定します。
RTDリーグブラック54回戦(3位・4位・5位・6位卓)
いよいよブラックの最終戦。
この半荘が終われば、予選の全てが終了し、準決勝進出の4名と入れ替え戦出場者が決まります。
まずは準決勝争い。
現状4位の内川幸太郎プロと5位の萩原聖人の差は154.6ポイント。
RTDリーグのポイントはトップで+30、ラスで-30。
オカ20を加えると、純粋に順位点で80ポイント。
つまり、74700点差で萩原がトップ、内川がラスになると逆転となります。
入れ替え戦争いは6位松本吉弘プロと7位多井隆晴プロ。
53回戦で多井がラスになったことにより、かなり条件が緩和された松本。
大きいラスを引かなければ入れ替え戦に回ることなく来期も出場できます。
萩原が親番で満貫をツモアガリ、まずはトップに立ちます。
内川をラスにすることができ、更には74700点差を付ければ逆転。
そんな内川ですが、松本のヤミテンに6400を突き刺し、まだ余裕ではありますが並びができます。
東場は比較的引き気味で、ヤミテンを多用していましたが、現状ラスで親なこともあり、萩原の逆転を阻止するためにもここは強くリーチにいきます。
安目を引き入れたものの、ドラドラで高打点が見える追う立場の萩原。
ここは直取り目指して追っかけ!
内川内心心臓バクバクでしょうね!
ここは内川の勝ち!
裏も乗って親マンをライバル萩原から直取り!
これは本当に紙一重ですね。
これで逆に内川が萩原に打ってたら、奇跡の逆転が現実味を帯びるところでした。
最後は内川がツモって終了。
萩原がトップだったものの、なんとか3位に踏みとどまり、4位を守って準決勝進出が決まりました!
これでブラックは予選全てが終了。
準決勝進出の4名
1位 小林剛プロ(麻将連合μ)
終始独走状態だった小林プロ。
マジで強かったです。
鳴きを多用し、安いアガりをしながらもメンゼンで高打点もしっかりと決める。
リーチ成功率の高さ、めくり合いでの勝率はハンパない印象。
ブラックは本当に小林ディビジョンでした。
このデータはハンパないです。
放銃率10%切ってます。
自分がアガる分、相手のアガリも消えるだけでなはく、高い守備力がこの結果となっているのでしょう。
2位 瀬戸熊直樹プロ(日本プロ麻雀連盟)
昨年はオーラスで勝又プロに逆転を許して予選敗退。
今年も序盤は苦しんだ印象がありましたが、12回トップを取って200ポイントオーバーの2位でフィニッシュ。
連盟鳳凰位決定戦常連の強さはやはり健在でした。
攻めるべきところでの攻めはマジですごい。
クマクマタイムが炸裂すれば、決勝進出は間違いありません。
3位 白鳥翔プロ(日本プロ麻雀連盟)
昨年準優勝した白鳥プロは今年も予選突破。
終始安定した勝ち方で2位をキープ。
最後瀬戸熊プロに抜かれたものの、かなり安定してますね。
ラスを引いた場面も、本当にしょうがない放銃でラス落ちすることが多い印象。
読みの精度の高さと安定感で、今年もファイナルを目指します。
4位 内川幸太郎プロ(日本プロ麻雀連盟)
今年の内川プロは強かった!
昨年はボロボロにやられ、今年も序盤は-300以上沈んだ時期もありました。
後半鬼のように盛り返し、何と最終的にプラス域で準決勝へ滑り込みました。
イケメンうっちー初の決勝進出に期待!
そして初出場の松本吉弘プロが6位で踏みとどまり、なんとか来期も出場決定!
初代チャンピオンの多井隆晴プロがまさかの入れ替え戦。
そして現最高位の村上淳プロもまさかの来期出場停止。
そんな波乱のブラックが、ひとまず終了しました。
ホワイトも楽しみです!