この人は強すぎますね。
RTDリーグ2018ブラックの32回戦を終えて400を超えるプラスでトップ独走の小林剛プロ。
33回戦も小林プロの技が光る一戦となりました。
33回戦はこちらの4名の対局。
絶好調の小林プロとは対照的に、最高位戦日本プロ麻雀協会の現最高位・村上淳プロが苦しんでいます。
村上・多井のふたりテンパイで流局となり、東2局。
ここは小林が先制リーチに出ます。
小林の当たり牌を吸収してテンパイする多井。
ここは追っかけリーチに出ます!
そして多井が力強くツモアガり!
これ以上独走はさせまいと、多井が小林とのリーチ合戦を制します。
しかし小林、親番でやはり手が入ります。
ぜひともドラでアガりたいこのリーチ!
狙い通り高目をツモ、裏ドラを1枚乗せて6000オール!
やはりこの男、だれも止められない!
続く1本場、またまた早いテンパイが入る小林。
三色やピンフ変化を見てここは一旦ヤミテン。
を引いて、テンパイを崩す小林。
瀬戸熊の国士無双へ警戒します。
国士無双リャンシャンテンの瀬戸熊。
万が一の放銃を回避したいという守備意識の高い小林ならではの選択でしょう。
一旦点棒を持ったら離さないのが、今の小林です。
そんな中多井がドラ雀頭のテンパイを入れます。
多井の仕掛けにも対応し、フリテンながらイッツーテンパイを入れても冷静にオリ。
ここは行く場面ではないのです。
多井もアガり切れず、ひとりテンパイで流局となります。
東4局、多井の親番。
連荘したい多井と、流したい小林でしたが、ここは小林に軍配。
2着の多井の親番を軽く蹴って南入となります。
村上が瀬戸熊から7700を討ち取って2着へ浮上し、南2局2本場。
西家の多井がホンイツ狙いでこの仕掛け。
そしてドラを重ねてこのテンパイ。
どちらでも跳満のテンパイを入れます。
それを見た小林が、シャンテン数は進みませんが受け入れ枚数を増やすこの仕掛け。
そこへダンラスの瀬戸熊がリーチ!
ツモリ三暗刻には取らず、リャンメンでリーチにきました。
テンパイし、リーチに対して裏スジとなる
を勝負する小林。
ここは行くべきと踏んだか!
さすがにここは行けないか。
次巡は冷静にスジの牌を打ってオリを選択。
すると多井がバシっとツモアガって3000・6000は3200・6200とリーチ棒付きで一気にトップとなります!
親番の小林、ここは小林らしく1500をアガって連荘に成功。
多井と同点となります。
続く1本場は多井が仕掛けてツモ!
再度トップに立ってオーラス、親番となる多井。
凄まじいトップ争い!
親番のオーラスでもまずは2000点の出アガリに成功し、小林を引き離します。
何としてでもトップが欲しい!
1本場も多井がカン
で先制!
そのリーチを受け、イーシャンテンの小林。
ここは自身もアガりが欲しいため、マンズのリャンカンを残したいところでしたが、冷静に、無理をせず現物を打ちます。
なんとか粘ってイーシャンテンを維持する小林。
残りツモは1回でしたが、多井からの直撃を狙ってリーチ!
結果は!?
ここは勝負がつかずに流局となります。
5400点差の2着の小林。
2本場で供託2本。
早速テンパイが入る小林ですが、ヤミテン。
しかしこれだと逆転は直撃かツモが必要。
そこへ村上に三色テンパイが入ります。
村上もヤミテンを選択。
村上が切った
をカン
で鳴いて、リャンメン待ちに変化!
しかもドラドラになったのでどこからでも出アガリOK!
最後はこれをツモって多井を逆転!
強すぎる小林!
多井プロが小林プロを最後まで追い詰める展開となりましたが、小林プロが技で勝利をもぎ取りました。
押すべきところは押し、無理をせず守備に回り、高打点のチャンスをしっかるとモノにする。
多彩な技で独走態勢となっています。
ポイントも468まで伸ばす小林プロ。
準決勝進出は高い確率で間違いないですが、準決勝は予選のポイントが半分持越しとなるので、少しでもポイントを増やして進出したいですが、いったいどこまで増やすのでしょうか。