RTDリーグ2017も準決勝がすでに放送されていますが、そこに至る予選はかなり白熱してめっちゃ面白かったです。
そもそもRTDリーグとは、サイバーエージェントの藤田晋社長が各プロ団体の有名プロ雀士を招集し、8名ずつBLACK DIVISIONとWHITE DIVISIONに分かれてリーグ戦を行います。(藤田社長は両DIVISION参加)
各DIVISION上位4名が準決勝に進出、さらに勝ち残った4名で優勝を争うというものです。
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前年チャンピオンの多井隆晴プロは、今年は苦しかったですね!
まずは、前年チャンピオン多井隆晴プロについてご紹介します。
多井隆晴プロフィール
多井隆晴プロは、現在RMU(リアルマージャンユニット)というプロ団体の代表を務めるプロ雀士です。
同団体の最高ランクであるSS級ライセンスを保持しています。
SS級ライセンスは現在多井隆晴プロひとりだけです。
ちなみに以前は日本プロ麻雀連盟に所属していました。
実は多井プロは大学を卒業後、大手の証券会社に入社し、サラリーマンとして働いていました。
その中で、アマチュアとして出場した麻雀マスターズで見事決勝進出を果たし(優勝は逃す)、それがきっかけで麻雀界で食べていく決意をしました。
近年では麻雀日本シリーズを連覇したり、RTDリーグを制覇したりと、現役最強と言われています。
近年の大会成績はものすごく、めっちゃ強いプロ雀士です。
そして解説をすると、いつも偉そう!
歳がひとつ上の瀬戸熊直樹プロに対しても、上から目線で発言したりします!(プロ歴は多井プロの方が1年先輩らしいですが)
そんな面白くてめっちゃ強い多井隆晴プロですが、今年のRTDリーグは大苦戦!
しかし、最後は意地を見せてくれました。
逆転準決勝進出なるか!?気合の四暗刻!
リーグ戦のルール上最終戦は1位、2位、7位、8位の卓と3位、4位、5位、6位の卓に分かれて行われます。
前年チャンピオンの多井隆晴プロは最終戦を前にして5位、4位は猿川真寿プロで80000点差以上のトップを取らないと多井プロの逆転はありません。
しかし、可能性はゼロではありません!
東3局の多井プロの手牌。
これは少し四暗刻を狙いたくなる手牌ですね。
もはやなんてまったく必要ありません。
しかしはすでに1枚切れており、残り1枚は鈴木達也プロが持っているため山にはありません。
厳しいか!?
そこへ猿川プロからの先制リーチ。
猿川プロは最終戦開始前時点で4位であり、多井プロとの点差を考えれば普通に打っていれば準決勝はほぼ確実。
この最終戦でも序盤から順調に加点をし、この局も気持ちよくリャンメンの先制リーチを打てました。
がもう山にない多井プロでしたが、なんとか四暗刻イーシャンテンにこぎつけます!がんばれ!
しかし1枚切れのが達也プロから打たれ、しょうがなくポン。
四暗刻は夢と消えてしまいました。
まあここはしょうがないですね。
しかし最後は猿川プロがツモり、裏ドラを2枚乗せて2000・4000。
猿川プロ強いな!
次局多井プロの配牌。
親は猿川プロとなります。
が暗刻で入っており、チャンタ、またはホンイツが見える手牌。
少しずつトイツを重ねていき…
暗刻は1組しかないものの、これはタテ系の手牌、つまりまたまた四暗刻狙いです!
するとまたまた猿川プロからの先制リーチが入ります!
しかも役有りのカン待ち。
完全に決めに来ています!
多井プロ、猿川プロの当たり牌を暗刻にしました!
これは猿川プロピンチか!?
多井プロ、さらにを重ねて四暗刻イーシャンテン!
2局連続でドキドキする展開です!
多井プロついに四暗刻テンパイ!
猿川プロが親なので、ツモれば親っかぶりをさせることもできます。
いたー!!
先制リーチの当たり牌を暗刻にした四暗刻炸裂!
この局面でのこの引きはすごい!
ここで一気に50000点縮めました。
しかし、開局前の80000点差以上の条件は厳しく、猿川プロもその後崩れることなく終局。
多井プロ、最後に役満をからめたトップを取って意地を見せましたが、残念ながら予選敗退となってしまいました。
前回チャンピオンが敗退しましたが、残っているメンバー全員めっちゃ強いのでここからの闘いも楽しみです。
これから準決勝、決勝とまたファインプレーが生まれると思います。