麻雀というゲームは、本当に悩ましい場面が多く出てきます。
牌効率の知識はもちろんですが、相手の河や場況を見ながら山にいそうな牌を読みながらターツ選択をしたり、打点が欲しい場面では手役を狙って遠回りになる打牌選択をすることもあります。
その中で、ミスをすることがけっこうありますよね。
人間ですから、必ずミスをします。
今回は、麻雀におけるミスについて考えてみたいと思います。
鳳凰位・前原雄大プロのコラムを読んで
日本プロ麻雀連盟のホームページを見ていたら、「鳳凰の部屋」というコラムを発見しました。
日本プロ麻雀連盟「鳳凰の部屋」
現鳳凰位の前原雄大プロ(第33期・第34期連覇)のコラムがありました。
「~時は待ってくれない~」というタイトルのコラムの中で、ミスについて言及しています。
前原プロは、自らの対局を見直し、何度も調整対局でそのミスを修正するというやり方で現在の地位にいます。
どんなに強い人でもミスをするんですね。
そしてそのミスを修正するために何度も稽古を行い、調整するんです。
麻雀において、そのミスをいかに少なくするかが、勝つためには必要なのではないでしょうか。
しかし、麻雀というゲームはミスをしても良い結果が生まれたり、そのミスが致命的になることもあって、とても不思議なものです。
実戦でのミスがもたらした良い結果と悪い結果
フリー雀荘での対局で、実際に僕がミスをやらかした場面を2つ紹介します。
1つはミスをしたけど良い結果。
もう1つは最悪な結果。
まず1つ目から。
南3局の西家で、現状ラス、上家が3着で点差は4800点差。
ドラは。
トップと2着とは20000点差以上あり、もう親番がないあと2局では大物手を炸裂させない限り浮上が厳しい場面でした。
浮上することは諦めませんが、ここはひとまずラス抜けをしてオーラスへ賭けようと考えていました。
5巡目にこのようなイーシャンテンとなりました。
ツモ
雀頭をピンズとソウズどちらにするか。
河を見渡しても、どちらにすればよいか明らかな情報はありません。
となればドラがなので、ソウズのリャンメンを固定することにして、打
を選択。
すると次巡、を引いてしまい、雀頭にしようと思ったピンズでメンツが完成してしまいます。
メンツが出来たのに壊すのはもったいないと思って、打としてしまいました。
そしてその手牌はこう。
雀頭選びを完全にミスっています!
ピンズの雀頭を決めて先にを打っておけば、ノータイムで
はツモ切れたはず。
中途半端に決め打ったせいで、どちらとも取れない事態になってしまいました。
こうなったらのどっちかを重ねて
待ちを狙おう、でも先にマンズが埋まったらどうしようとか考えていると、バタバタと
が2枚打たれ、ドラの
も3着を争う上家がポンする始末。
そしてマンズが先に埋まるという最悪のタンキ待ちテンパイを果たしてしまいます。
ツモ
10巡目に達し、こんなのでドラポンに対してリーチを打ちたくない。
しかもはフリテン、かと言って
で放銃したらもはやラス確定。
悩んだあげくに選んだのはフリテンのタンキ。
そして…
次巡にあっさりツモ!
ツモ・赤赤で1000・2000!
僅差で3着をまくりました!
オーラスはあっさりピンフのみをツモって3着で終了。
ミスが運に助けられた瞬間でした。
次は、ミスがそのまま最悪の結果となった場面です。
オーラスの西家で2着目、ドラは。
トップ目の上家と差は7600点差。
3着とは12000以上点差がある状況。
満貫出アガリ、1600・3200ツモ、3900直撃条件。
とりあえず満貫目指せばOKでしょ!
と息巻いた僕の手牌は早くもイーシャンテン。
するとすぐにツモ。
現状リーチで出アガり5200だけど、裏ドラ期待でいくか、それともピンフ変化を待つか。
ツモればOKとばかりに、強気のリーチと出ました!
どうぞ向かってきなさい!
それかオリても俺がツモって終わらせてやる!
すると、一発でを持ってきてしまいます。
マジかよ!
一巡待ってればピンフになったじゃん!
と心の中でカンリーチを打ったことに後悔していると、トップ目がリーチを放ってきました。
ここで来るのかよ!
頼む、だけは出ないでくれ!
と願っていると、無常にもトップ目からがツモ切られます。
マジか、一巡待ってリーチしていればそれでロンでトップだよ!
頼むからアガらせて!
結果は、トップ目のリーチに満貫を直接突き刺してゲームセット。
結果は2着でしたが、とても悔しい2着でした。
まとめ
打牌選択のミスは、時には致命的なミスとなることもあったり、逆にたまたま良い結果となったりと、予想できない結果となります。
今回、自分のミスを思い返して、やはり中途半端な打牌はしないほうが良いということを感じています。
常に最善の打牌選択(なぜその牌を打ったのか、理由が明確な打牌)を繰り返していく必要があります。
プロの対局を見ながら勉強したいと思います。